Meta QuestシリーズやPCVRで是非とも体験したいのがVRChatだ。SteamやQuest Storeでダウンロードすれば、無料で遊ぶことができる。
ちょっとバーチャルな「日常」に。アバターで交流するSNS
自分のアバターを用意し、リアルで関わることのない人とコミュニケーションをとったり、ゲームをしたり、そんなちょっとバーチャルな「日常」がVRChatには存在する。フルトラッキングのVRゴーグルを使うことで、身体も顔もリアルそのままに人と話すことができる。
VRChatとは
VRChatは、仮想現実(VR)の世界で他のユーザーと交流できるプラットフォーム。ユーザーはアバターを選択し、VRヘッドセットを使ってアバターとしてVRChatの仮想空間に参加して楽しみ、カスタマイズしたアバターや街を作成できるツールを用いて自分だけのオリジナルの世界を作成できる。ゲームをしたり、音楽やダンスパフォーマンスを行ったりと遊び方は様々だ。
VRChatは、1つのオンラインコミュニティとしても機能している。2020年のCOVID-19パンデミック以降、より多くの人々がオンラインで交流することを求める中で、急速に人気を集めた。
VRChatの料金
基本無料
基本料金は無料である。VRChatで行う基本的な行動には料金が発生しない。
プレミアム価格
月額1,000円 or 年額10,000円でプレミアムプラン「VRChat plus」に加入することができる。お気に入りのアバターが増えた場合や、トラストレベルを上げて街を作るクリエイターになりたい場合におすすめだ。
- ・ネームプレートにアイコンが付けられる
- ・100体までのアバターをお気に入りとして登録できる
- ・アーリーサポーターバッジがもらえる
- ・トラスト(信用)レベルが上昇しやすくなる
周辺機器やパソコンにかかる費用
パソコンからVRゴーグルを使用せずに楽しむこともでき、その場合は無料となっている。
グラフィックや自身の動きのトラッキングのクオリティを上げたくなった場合は、ハイエンドPCやVRヘッドセットを必要とすることになる。周辺機器などを含めると50万円〜で揃えている人もおり、それはメタバースで生きていくということもできてしまうほどだ。
VRChatでできること
会話を楽しむ
VRChat内部には、プレイヤーの慣れを表すステータスのようなものが存在する。初心者らしきプレイヤーがいると話しかけてくれるような空気感があるため、話しかけてくれた人と仲良くなることができる。もちろん、英語で話しかけられることもあるため、日本人が多い場所をリサーチしてみても良いだろう。
英会話
無料の英会話スクール並みに外国のユーザーとコミュニケーションできる。画面が英語のため、母国語が英語でない海外ユーザーもいる。異文化と関わる良い機会かもしれない。
一緒に写真を撮影する
お気に入りのアバターで、知らない人と写真を撮ることも。お互いの情報を明かさない状態での身体(?)コミュニケーションは、実名のSNSや顔出しマッチングアプリに比べて新鮮に感じるかもしれない。
座敷でトランプする
VRChatの世界には、日本風な部屋にテーブルが置いてある、なんてことも。VRChatにログインして、ゆるくカードゲームをやるといった懐かしい遊びを楽しむことができる。
ちょっとしたミニゲームをする
ユーザーの誰かが作ってくれたゲーム部屋では、簡単なゲームが楽しめる。街のほとんどがゲームなどを作るプログラミング言語「Unity」で作られているため、ゲームも作れるユーザーが多いのだ。これも無料で良いの!?と思うようなゲームも存在するため、探してみてほしい。
アバターを所有する
有料になることもあるが、アバター作成後はリアルのSNSで使うYoutubeやブログで使用するといったこともできるため、簡易的なVtuberのような活動も可能だ。
VRChatに行き来する現実世界のどこかにいる人々
コンピュータのキャラクターはおらず、ベース以外の街並みを作ったクリエイターも全て現実世界のどこかに存在する。そして、リアルSNSと違うのは、自分の情報と繋がる必要がないということだ。その分一癖ある人々も存在するため、合う人と合わない人がいるアプリケーションとなっている。
国籍の違う人
アプリケーションそのものの言語は英語のため、英語圏を中心に日本以外のユーザーが大多数となっている。日本人向けの街が存在するため、そこに行けば日本語での説明が壁に書いてあったり、初心者に説明してくれる日本人がいたりする。
現実と違う自分でいたい人
現実と違う性別や服装でログインしているユーザーが多数存在する。目的は人それぞれだが、男性が女性アバターを使用している率が高い。
現実で会社経営をしている、地主をしているなど普段出会わない人
ユーザーのほとんどは一般的なサラリーマンやフリーターだが、一部に利害関係のない関係を求めるユーザーや時間が余ってVRChatに辿り着いたユーザーも存在する。現実では話すことのないような人々と関わる機会が生まれるかも。
見た目や収入が自分とまるで違う人
普段の生活では、違う趣味・仕事やコミュニティに属している人と関わる機会は少ない。そういった普段と違う人々との会話を楽しむことができるのは大きなメリットだ。また、リアルSNSやオンラインゲームと違い、学生が少ないのも特徴だ。
趣味にお金をかける人
パソコン、VR周りの環境やアバターなど、導入のコストがそれなりにするため趣味が第一で生きているユーザーが多い。
機械やゲームに精通している人
パソコンの選定、VRの設定、アバターのデザインと、ひとつひとつはそれほど難しくないものの一般から見ればマニアックなものには変わりない。VRChatには、パソコンやゲームに詳しい人が多い印象だ。
クリエイター
街を作るのは、ユーザーである。3Dグラフィックを駆使してオリジナルのアバターや街を作るデザイナーやクリエイターが存在するのがVRChatだ。なお、彼らが更新を止めると、その街は消えたり、更新されなくなったりする。
配信者
VRゲームを紹介するストリーマーやVtuberなどインターネットヒーローが当たり前のように存在する。日本人が関わるコミュニティは比較的少ないため、なんとなく話していたユーザーが現実ではストリーマーだったなんてこともある。
対応プラットフォーム
Steam
ゲームプラットフォームsteamでは、多くのPCVRに対応したVRChatをダウンロードできる。なお、VRなしでも体験は可能だ。
PlayStation 4
残念ながら対応していない。PlayStation 4のスペックではVRChatの豊富なコンテンツに対応しきれないと思われる。
PlayStation 5
PlayStation VR2の発売で対応を期待されたが、発売後対応するとのアナウンスはない。
PlayStation VR
非公式のドライバー、TrinusPSVR(14.99EUR)を入れることでVRChatを楽しむことが可能。公式非サポートのため、何か問題が起こった場合の対応はない。
PlayStation VR2
残念ながら対応していない。ローンチされているゲームソフトのラインナップから考えて、VRChatへの対応はなさそうだ。
HTC VIVE
HTC VIVEシリーズに対応。VRChat内でフルトラッキング全身表現をしたいなら、1番の選択肢になる。
Meta Quest(Oculus Quest)
メジャーなMeta Questシリーズのほとんどに対応している。比較的安価に楽しむことができる。
- Meta Quest
- Meta Quest 2
- Meta Quest Pro
- Oculus Riftシリーズ
VRChatに対応しているVRゴーグルの中で最も始めやすいMeta Quest 2についてこちらで解説している。
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